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時代を翻弄した剣 スクラマサクス

スクラマサクス
※イメージ画は史料ではなく、誇張や想像が含まれた「イラスト」です。

4世紀〜11世紀にかけて使われていた片刃の直刀。
サクスという40cmくらいのナイフを大型化させて戦闘において使い勝手をよくした武器で、50〜70cmくらいの大きめのナイフをイメージしてもらえばいいでしょう。
元々は北欧で使われていた剣で、白兵戦時の威力を見て西欧全域に広く普及したと言われています。
それを使っていたのがアングロサクソンで有名なサクソン人で、サクソン人の語源はこの「サクス」です。
なお、後述する名剣と名高いエクスカリバーは、この剣であると言われています。
というのも、エクスカリバーの持ち主であるアーサー王は、実在の人物がモデルになっているからです。
5世紀頃にブリテン島からサクソン人を撃退した人物で、使っていた剣は当然スクラマサクス。
実際古い挿絵に片刃の直刀を持ったアーサー王が描かれてます。
え? サクソン人はイングランドの民族形態だから追い出すのはおかしいって?
ブリテン島は島国ではありますが、日本と違って大陸とは泳いで渡れるくらいの海峡でしか隔てられてないので、古くから侵略者がガンガン入り込んできた地です。
この頃ブリテン島にいたのはケルト人、ピクト人、スコット人です。(彼等も移住者なんですが。どうも大陸で敗れた勢力が流れ着く場所であるらしい。)
ケルト人(でいいんでしょうか?)であるアーサー王はサクソン人を撃退させますが、その後は結局新参者であるアングロ・サクソンが体勢を握って七王国時代を経てイングランドの基礎を築いていく事になるのです。
剣が西欧に波及してそれを使う民族がサクソン人と呼ばれ、結局は島を占領されて自分達が使っていた剣でさらなる奥地に追いやられてしまったんですな。
歴史の皮肉ってのはこの事でしょう。

 

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