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グルカ族の誇り ククリ

ククリはネパールの最大民族であるグルカ族が主に扱う、逆反りに湾曲した片刃の短剣です。
クックリ刀、グルカナイフ、ククリナイフとも呼ばれます。
ナタの様に農作業などで使う生活用品ですが、戦闘用に特化したものもあります。
40〜50cmほどの小ぶりな刃の先に重心があり、あまり力を必要とせずに絶ち切る事が出来る様になっています。
刃の根元に必ずくぼみが作られていて、なんか女性器を現しているらしい(*゚∀゚)=3
グルカ族は18世紀頃に勃興した民族でヨーロッパ列強の時代にイギリスの尖兵として戦い、中央アジア最強の部族としてその名をとどろかせました。
植民地解放の名目で始まった第二次世界大戦の折、日本軍はイギリス植民地であったインドに侵攻。
その際にゲリラ作戦で投入されたのがグルカ族です。
最前線のジャングルで劣悪な環境の中、グルカ族は多くの犠牲を払いながらも泥水をすすりながら4ヶ月以上もゲリラ戦を戦い続けました。
インパール作戦と呼ばれたこの戦いは制海権制空権共に無く作戦当初から無謀といわれた作戦で、日本軍は作戦を断念。
撤退したのを受けてジャングルから出てきたグルカ族は、自分達が置かれた惨状以上のものを目の当たりにします。
日本軍には武器どころか医薬品、食料すらなく、そこにあったのは味方の撤退を援護する為竹槍で武装し死肉を喰らって玉砕した日本兵の墓場だったのです。
グルカ兵は同じアジア人同士の殺し合いに後悔し、日本兵の為に涙を流した。
彼等は戦後、日本兵の遺骨収集を買って出て協力し、また両軍の慰霊碑をかつての戦場に建てました。
ククリを扱うネパールのグルカ族では、社会的地位を示すシンボルとしても扱われ、ククリナイフは戦士達に代々受け継がされる由緒あるもので、常に彼らの腰に帯剣されています。
部族の誇りと敵の名誉を汚さずに戦いなさい。
ククリナイフを受け渡される際はそういう意味が込められていて、日本刀と同様に武器としての領域を超えた部族の誇りを感じさせる短剣です。

 

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