武器庫>ファルクス |
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皇帝が恐れた逆反りの曲刀 ファルクス |
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古代ローマ時代にダキア・トラキア系(ギリシャ・ブルガリア・トルコ)の民族が使っていた逆反りの曲刀。 少し中東よりの地域の古い剣です。 ファルクスとはラテン語で「鎌」という意味で、鎌の刃を柄に対して縦に伸ばした様な形をしています。 それを剣として扱いやすく握りを短くし、鎌の部分を長くしていった感じでしょうか。 長さでの分類はせず、短剣から片手用の長剣、両手用のファルクスもあったらしく、ローマ兵の侵略に対し猛威を振るいました。 片手用が多かったらしく盾を持っているダキア人の絵があるんですが、なにしろ古い武器なので史料が乏しくていまいちよく判りません。 ローマ帝国皇帝トラヤヌスがダキアに攻め込んだ際に、この武器のせいでかなり手間取ったといわれています。 その威力に驚愕して、装甲兵の兜を補強し、さらけ出していた手足にもプロテクターを付けて攻め込んだそうです。 いずれにせよあのローマ兵を恐れさせたのだから恐ろしい武器には違いありません。 | ||
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